ライブスター証券FXは、2020年9月28日をもってISホールディングスの子会社である株式会社外為オンラインに事業承継されました。
現在はライブスター証券FXは利用できませんのでご注意ください。なお、以下の記事は2020年9月27日時点までの情報となります。
ライブスター証券でFX口座を開設する前に知っておくべき欠点とは?
昭和23年創業のライブスター証券は、FXのインターネット取引を提供する会社としては老舗企業になります。
しかしながら、ライブスター証券でFX口座を開設する前には確認しておきたいデメリットがいくつかあります。
スプレッドが広い
ライブスター証券でFX取引を行う最大のデメリットは、何と言ってもスプレッドが広いことです。
多くのFX会社が米ドル円のスプレッドを0.3銭としている中で、ライブスター証券のスプレッドは米ドル円0.9銭、ユーロ円で見ると1.9銭となっています。
長期にポジションを保有するのであればスプレッドをそれほど気にする必要はありませんが、デイトレにはまず不向きなFX会社と言えます。
スプレッドは実質的にはFX会社に支払う手数料のようなものなので、狭い方が有利に取引を進められます。
サポート時間が短い
ライブスター証券でFXをするデメリットの一つに、サポートの電話応対時間が短いことが上げられます。
電話受付時間は平日の9時〜17時まで、それ以外の時間は対応時間外となっています。
FX初心者のうちは、注文方法やテクニカル指標の見方など、何かと利用することも多い電話サポートですが、ライブスター証券の電話サポートはやや利用しづらい印象です。
自己資本規制比率が低い
自己資本規制比率とは、FX会社の財務状況の健全性を測る指標の一つです。
自己資本規制比率の数値が高いほど、企業の経営状況が健全であると判断されます。
ライブスター証券の自己資本規制比率は238.7%、他のFX会社と比較すると低い数値となっています。
とは言え、金融庁が定める基準値は大幅にクリアしています。
ライブスター証券のメリットとは?
ライブスター証券には上記のようなデメリットがありますが、反対にライブスター証券でFX口座をつくるメリットもあります。
ライブスター証券のFX口座が選ばれるのはナゼなのか、次はライブスター証券の強みについて解説していきます。
自動売買のiサイクル2取引
ライブスター証券が打ち出している最大の売りは、自動で売買を繰り返す「iサイクル2取引」です。
iサイクル2取引とは、新規注文から決済まで、設定した変動幅の中で繰り返してくれる注文方法です。
相場が下がった場合に新たに追加されるポジションには、最初のポジションと同様に利益確定の決済注文が設定されており、一定値幅の上昇で利益が確定されます。
「買い」で設定したiサイクル2取引では、あらかじめ取り決めた運用資産の範囲内で以下の注文が繰り返されます。
・一定値幅のレート上昇で利益の確定
・一定値幅のレート下降で新たなポジション追加
ただしiサイクル2取引は、ある程度の為替相場を予測した上での自動注文の一つです。
相場を読み誤ると、自動売買で利益を積み重ねていくどころか、損失が膨らんでいくことになります。
自動的に利益を上げられるシステムではなく「注文のリピートを自動で行えるだけ」ということを理解しておきましょう。
非常に便利でトレーダーからの評判も良い注文システムではありますが、特徴をよく理解した上で利用することをおすすめします。
また、1万通貨単位あたり片道200円の手数料がかかるのも欠点の一つです。
見やすくシンプルな取引画面
ライブスター証券が提供するFX取引ツールはPCやスマホ、タブレットなど、様々なデバイスに対応しています。
どのツールもすっきりとしたデザインで、他のFX会社の取引ツールと比較してシンプルです。
ライブスター証券のFX取引ツールの使い方は感覚的に覚えやすいこともあり、FX初心者でも扱いやすくなっています。
手数料が安い!株式や先物取引
ライブスター証券では、FXだけではなく株式や先物取引も行えます。
株式や先物取引の手数料は非常に安く、株トレーダーから評判の良い証券口座でもあります。
また、FX口座と株式口座の資金はリアルタイムに無料で移動させることができるので、投資資金を流動的に使い回すことができます。
FXだけではなく、株取引もしたい方にはライブスター証券はおすすめです。
安定の約定力
約定力とは、トレーダーが注文を出した価格で約定する強さのことです。
相場が激しく乱高下しているタイミングでは、注文した価格から相場が動いて異なる価格で注文成立してしまうことがあります。
また、相場が激しく動くことで注文が弾かれてしまい、約定拒否となることもあります。
ライブスター証券では、注文価格が滑ったり約定拒否となることが少なく、比較的安定したFX取引が行えます。
狭いスプレッドを謳っていても、いざ決済のタイミングで狙った価格で約定できないのであれば、スプレッドが広いのと同じです。
FX会社を選ぶ上では、スプレッドだけではなく約定力も含めて選ぶことが大切です。
ライブスター証券のスプレッド
以下の表はライブスター証券のスプレッド、及び17社中に占めるライブスター証券の順位を示したものになります。
調査対象のFX会社はメジャーなFX会社と評判が良いFX会社を選出して17社としました。
ライブスター証券のデメリットでも解説したように、ライブスター証券はスプレッドに関しては不利なFX会社です。
デイトレやスキャルピングのような短期トレードが中心であれば、ライブスター証券はおすすめできません。
通貨ペア | スプレッド | 順位 |
---|---|---|
米ドル円 |
0.9銭 | 17位 |
ユーロ円 |
1.9銭 | 17位 |
ポンド円 |
3.4銭 | 17位 |
豪ドル円 |
3.2銭 | 18位 |
ユーロドル |
1.4pips | 18位 |
南アランド円 |
14.9銭 | 16位 |
※スプレッドは原則固定(例外あり)、2020年12月1日時点で提供しているスプレッド。
なお、FX会社のスプレッドを比較する上では、各FX会社のホームページで公開されている固定スプレッドだけでなく、以下の2点も必ずチェックしておきましょう。
- スプレッドが広がる確率
- 約定力
スプレッドは提示された数値よりも広がることがあります。
重要な経済指標が発表されたタイミングは為替相場が大きく乱れ、結果としてスプレッドが通常よりも広くなります。
ホームページ上では狭いスプレッドを謳っていても、頻繁にスプレッドが大きく広がるFX会社では手数料が余分にかかります。
ホームページ上の固定スプレッドだけではなく、スプレッドの安定感を加味してFX会社を選択しましょう。
また、為替相場が荒れているタイミングでは、注文を出した瞬間に価格が変動してしまい、自分が意図していない価格で約定してしまうことがあります。
狙った価格で約定できなくては、いくらスプレッドが狭くても意味がありません。
FX会社の手数料を比較する上では、提示スプレッド+乖離する確率+約定力の3点を比較することが大切です。
ライブスター証券の会社概要
株式会社ライブスター証券は、昭和23年の4月に創立された証券会社です。
親会社のISホールディングスは、同じくFX口座の外為オンラインも提供しています。
FX初心者の方には聞き慣れない社名かもしれませんが、投資信託のひふみ投信を運営するなど、金融関連の企業としては有名です。
通貨ペア | 24通貨ペア |
---|---|
最低取引通貨単位 | 1万通貨単位 |
ロスカット | 証拠金維持率25%〜100%(レバレッジにより変動) |
クイック入金 | 12行 |
決済前のスワップ引出し | ○ |
自動売買 | ○ |
デモトレード | ○ |
信託保全 | ○ |
自己資本規制比率 | 238.7% |