新生銀行で口座開設する前に知っておくべき欠点とは?
新生銀行FXは、2020年12月19日を持ってサービス終了となりました。こちらのページに記載されている情報は過去の情報になりますのでご注意ください。
FXのお取引であれば、他の証券会社やFX業者をご検討ください。
外貨預金や投資信託など資産運用にも強い大手ネットバンクの新生銀行ですが、FXトレーダーには新生銀行は選ばないという人もたくさんいます。
新生銀行を選択しないFXトレーダーはなぜそう判断するのか、新生銀行のデメリットについて以下に解説していきます。
スプレッドが広い
スプレッドとは買値と売値の差異のことです。
新生銀行は他の証券会社やFX会社と比較して、スプレッドは広くなっています。
スプレッドは実質的な手数料とも言えますが、一般的に銀行が提供するFXではスプレッドが広いこと多いです。
また、相場が激しく乱高下する時間帯や、取引参加者が少なくなる早朝には、スプレッドがさらに広がりやすいという口コミも多く見られます。
FXの手数料を少しでも安く抑えたい方は、新生銀行以外のFX会社を検討してみることをおすすめします。
スワップポイントの支払いが大きい
スワップポイントとは、2種類の通貨間の金利差のことを言います。
日本円のような低金利通貨を売って、高金利通貨を買った場合には、金利の差額を毎日受け取ることができます。
反対に低金利通貨を買って高金利通貨を売った場合には、金利の差額を毎日支払うことになります。
新生銀行では、スワップポイントの受け取り額よりも支払い額の方が高く設定されているため、トレーダーよりも銀行の方が有利と言えます。
一方で、DMM FXのように売りスワップと買いスワップが同程度の水準に設定されているFX会社もあります。
中長期の取引がメインとなるなら、支払いのスワップポイントが大きな負担となる新生銀行はおすすめできません。
サポートの対応時間が短い
新生銀行のデメリットとして、サポートの対応時間が短いことも上げられます。
サポートの受付時間は平日の9時〜17時まで、24時間サポートのFX会社と比較すると劣ります。
FX初心者にとっては、取引ツールの使い方や為替分析など、何かと利用することが多い電話サポートです。
平日の日中しか電話ができない新生銀行は、仕事をしている方にとっては利用しづらいかもしれません。
デモトレードができない
ほとんどのFX会社では、バーチャルでFXトレードを体験できるデモトレード口座を提供しています。
実際に自己資金でFXを始める前に、FX取引を体験したり練習することができます。
新生銀行ではデモ口座を提供していないので、FX初心者には少しリスクが高いとも言えます。
新生銀行でFXを始めるにしても、他のFX会社の無料デモ口座を利用して、注文方法などに慣れておくことをおすすめします。
入出金は新生銀行の普通預金口座のみ
新生銀行でFXを始めるには、事前に新生銀行の普通預金口座を開設する必要があります。
新生銀行のFX口座への入出金方法は、新生銀行の普通預金口座との振替のみとなっています。
他の多くのFX会社のように、他行から手数料無料で即時に資金を入金できるようなサービスは提供していません。
ただし、24時間365日いつでも資金振替が可能なので、新生銀行の普通預金口座をお持ちであれば便利なサービスとも言えます。
新生銀行のメリットと特徴
新生銀行のFX口座は使いやすい、トレーダーによってはそう考える人もいます。
新生銀行のFX口座には、他のFX会社には無い強みや特徴があります。
次に、新生銀行のFX口座が他社に優るメリットについて解説していきます。
レバレッジコースが選択できる
FXでは、担保となる資金にレバレッジをかけることで、資金の何倍もの取引を行うことができます。
本来であれば、10万円の資金であれば10万円分の取引しかできませんが、レバレッジを10倍にすることで100万円分までの取引が可能になります。
レバレッジを大きくする方が準備資金は少なくて済みますが、ハイリスクハイリターンの取引となるので注意が必要です。
新生銀行ではレバレッジを1、2、5、10、25倍から選択できるようになっているので、限りなくリスクを抑えた取引も可能です。
なお、日本国内のFX業者のレバレッジは最大で25倍までと法律により定められています。
豊富な取引通貨ペア
新生銀行のFXで取引できる通貨ペアは全24種類、高金利通貨ペアとして人気のトルコリラや南アフリカランドも取引できます。
ただし、FX専業企業として評価の高いヒロセ通商では、50種類以上の通貨ペアを取り扱っています。
24種類は比較的多い方とも言えますが、突出したメリットとは言えません。
店頭窓口がある
新生銀行では、全国に20店舗以上の支店を構えています。
FX会社には支店がなく、問い合わせは電話やメール、LINEなどを利用しているところが多くなっています。
新生銀行では、店頭にて担当者に直接相談することも可能です。
ただし、店頭で相談できるのは口座開設方法など手続きに関することが主で、FX取引に関する専門的な相談は難しいかもしれません。
新生銀行のFX取引ツール
新生銀行のFX取引は、PCまたはスマートフォンで行います。
PCで取引する場合は、ブラウザから取引画面にアクセスする方法と、ご自身のパソコンに取引ソフトをインストールする方法とがあります。
PCにインストールする取引ソフトは、好みの表示にカスタマイズが可能で、テクニカル指標も40種類を搭載しているのでアクティブなトレーダーにおすすめです。
スマートフォンで取引する際には、スマホアプリをダウンロードして使います。
新生銀行のFX口座開設の流れ
口座開設フォーム入力
新生銀行のFX口座を開設をするには、まず初めに新生銀行FX口座申し込みフォームへ進み、必要事項を入力します。
必要書類の提出
新生銀行から届く案内書類に従って、必要書類を同封の上返送します。必要書類の提出をもって、口座開設の申し込みは完了となります。
口座開設通知の受け取り
新生銀行にてFX口座の開設手続きが完了すると、ご登録のメールアドレスに通知が届きます。
入金後取引開始
新生銀行の普通預金口座に入金、FX口座に資金を振替すると、いよいよお取引スタートとなります。
新生銀行のFX口座を開設するには、事前に新生銀行の普通預金口座(新生総合口座パワーフレックス)を開設しておく必要があります。
普通預金口座をお持ちでない方は、まず初めに新生銀行の普通預金口座の開設をしましょう。
新生銀行に関するQ&A
月曜日AM7:00〜土曜日AM6:55となります。
サマータイム適用時の夏時間は、月曜日AM7:00〜土曜日AM5:55です。
また、以下の時間帯にはシステムメンテナンスが実施されるため注文を受け付けていません。
AM6:55〜AM7:10(サマータイム期間はAM5:55〜AM6:10)
取引に必要となる手数料はありません。スプレッドが実質的に新生銀行に支払う取引手数料ということになります。
新生銀行の会社概要
新生銀行は歴史の浅いネットバンクというイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、実は創立は昭和27年と歴史ある銀行です。
新生銀行の前身となるのは日本長期信用銀行ですが、バブル崩壊の不況により一度経営破綻をしています。
その後一時的に国有化を経て、2000年に新生銀行に改称、経営再建を果たしています。
新生銀行ではFXだけではなく、外貨預金や投資信託など、様々な金融商品を提供しています。
新生銀行の総評
新生銀行は外貨預金をはじめとして外貨関連サービスに力を入れている印象はありますが、FXに関しては他のFX専業企業や証券会社と比較して評価は劣ります。
特に、FXの実質的な手数料であるスプレッドが広いこと、金利にあたるスワップポイントも好条件ではないことを考えると、これからFXを始める方にはおすすめとは言えないところです。