■市況ショートコメント


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◆2010/07/29(木曜日)

<東京> クロス円、上値の重い展開か

前日のNY市場でドル円は売られる展開となった。欧州時間に一時15日以来の高値となる88.12円まで値を上げた後は、売りに押される展開に。英・独の株価指数が下げに転じたことを受け、リスクポジション解消目的の売りが出たほか、6月米耐久財受注額が予想より弱い内容だったことが相場の重しとなった。ベージュブックで、足もとの米景気の回復鈍化が改めて示されると、米国株価が下げ幅を拡大。原油安を背景に資源国のクロス円が下落したことも相場の押し下げ要因となり、一時87.25円まで値を下げた。ユーロ円は一時113.22円、豪ドル円は77.77円まで売られた。本日の東京市場でクロス円は上値が重そうだ。前日の米国株が下落したことを背景に、投資家が積極的に運用リスクを取るとは考えづらい。また、早朝発表されたNZ政策金利は予想通り3.00%に引き上げられたものの、ボラードRBNZ総裁は声明で「NZ経済の成長見通しをやや弱め、利上げのペースは一段と緩やかになる可能性がある」と表明。NZドル円は一時62.95円まで売られている。豪ドルについても前日に発表された4−6月期豪CPIが予想よりも弱い内容だったことを受け、豪利上げ期待が後退している。オセアニア通貨中心に持ち高調整の売りが出やすそうな地合いだ。もっとも、月末の外貨建て投信の設定に伴う円売り・外貨買いが出る可能性があるため、一本調子に円高が進む展開も想定しづらい。

<欧州> 独雇用統計に注目

本日の東京市場では、ドル円は売られる展開となった。朝方は、ショートカバーから87.52円の高値まで買い戻される場面もみられたが、日経平均が寄り付きから下落したことを受けて、じりじりと値を下げる展開となった。昨日安値の87.25円を下抜けると下げ足を速め、一時87.10円の安値まで値を下げた。日本時間未明に公表されたベージュブックで、足元の米景気拡大ペースが一部で鈍化していることが明らかになったことが、依然としてドルの頭を重くしている。市場では「87.00円を下抜けたレベルにはストップロスも観測されている」との声もきかれており、神経質な展開が続いている。欧州市場では、16時55分に7月独雇用統計が発表される。17時30分には6月英消費者信用残高、英マネーサプライM4確報値が予定されている。また、18時には7月ユーロ圏消費者信頼感指数確定値が、18時30分には6月南ア卸売物価指数がそれぞれ明らかになる。欧州勢参入で、全般ドル売りの地合いとなっており、ユーロドルは一時1.3044ドルの高値まで値を上げている。市場では、昨日に引き続き1.3050ドルに設定されているバリアオプションの存在が意識されているが、一部からは「下押しも非常に浅いものとなっていることから、そろそろ上抜けしてもいいのでは」との声も聞かれている。ただ、一段とユーロドルを買い上げるには材料不足といったところか。

<NY> 米7年物国債入札に注目

本日の欧州市場ではユーロドルが急伸。欧州勢から時間外のダウ先物の上昇を背景にユーロ買い・ドル売りが先行した。1.3050ドルに観測されていたバリアオプションを意識した戻り売りで一時上値を抑えられたが、ダウ先物の上げ幅が拡大すると買いが加速。1.3050ドルを上抜けてストップロスを巻き込んだ。一時1.3089ドルと5月10日以来の高値水準を付けた。一方、ドル円はじり安。対ユーロ中心にドル売りが強まったことにつれて円買い・ドル売りが入り一時86.96円まで売られた。ニューヨーク市場では21時30分に新規失業保険申請件数が発表される。来週の米雇用統計を占う上で注目が集まっている。また、30日2時からは米7年物国債の入札が予定されている。昨日の5年物国債の入札が好調だったため市場の関心が高い。ただ、明日は4-6月期米GDP速報値の発表が予定されており「一方向にポジションを傾ける動きは期待薄」との指摘があった。その他「ユーロドルは5月10日の高値1.3095ドルが上値目処になりそうだ」との声が聞かれている。

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