<東京> ドル円、下サイドのケアが必要

前日のNY市場ではドルが売られる展開となった。ユーロドルは、ギリシャが追加の財政緊縮策を正式に決定したことを受けて、これまでに形成されたユーロ売りポジションを解消する動きが強まった。心理的節目の1.3700ドルを上抜けて目先のストップロスを巻き込むと、一時1.3736ドルまで値を上げた。市場関係者からは「ロンドン16時(日本時間1時)のフィキシングに向けた買いが入った」との声が聞かれたほか、「ECBの金融政策や2月米雇用統計などの重要イベントを前に、ショートカバーが出た」との指摘があった。一方、ドル円は下落。アジア時間の安値88.47円を下抜けるとストップロスを巻き込んで下げ足を速め、一時昨年12月14日の安値88.32円に面合わせした。本日の東京市場では、8時50分に10−12月期の法人企業統計調査、対外対内証券売買契約等の状況、9時30分に1月豪貿易収支が発表される。市場関係者からは「英・欧金融政策の発表を前に、前日の流れを受けたユーロの買い戻しが続くかどうかに注目している」との声が聞かれた。一方、ドル円はユーロ絡みの取引に左右される公算が大きいものの、「戻りを売りたい向きが多い」との指摘もあり下サイドのケアが必要だろう。88.00円より下の水準にはまとまった規模のストップロスが観測されている。

<欧州> MPC、ECB定例理事会に注目

本日の東京市場では、ドル円は頭の重い展開となった。朝方はNY市場で88.30円まで売り込まれた後とあって、仲値に向けての買い戻しが先行した。一時88.64円の高値まで値を戻した。ただ、市場では「88円台後半から売りオーダーが観測されている」とあって、買い一巡後は値を下げる展開となった。豪ドル円が80.00円を下抜けてストップロスを巻き込んで下落。ドル円もつれて売られる動きとなった。午後入って日経平均が100円を超える下落となったことでクロス円中心に売りが強まった。一時88.16円と昨日安値を下抜けて値を下げた。欧州市場では、19時に10-12月期ユーロ圏域内GDP改定値が発表される。21時には英MPC、21時45分にはECB定例理事会が開催され、政策金利が発表される予定だ。また、22時30分から始まるトリシェECB総裁の定例記者会見も市場の注目を集めている。欧州通貨は政策金利の発表を控えて様子見の展開となっているが、クロス円の売りでさらに下押しする可能性もあり、注意したいところだ。ドル円は、「88.00円を下回ったレベルにストップロスが集まってきている」との声も聞かれ、神経質な展開となっている。

<NY> 新規失業保険申請件数に注意

本日の欧州市場ではドル円、クロス円が買い戻し。4日の欧州株は安く寄り付いたものの底堅く推移しているほか、時間外の米株価指数先物も一時持ち直すまで値を戻したため、上海総合指数の大幅安を背景にドル円、クロス円を売り仕掛けた参加者からショートカバーが続いた。ドル円に関しては「中東勢や米系の金融機関からと見られる買いが入っていた」との声があった。ニューヨーク市場では22時30分の米新規失業保険申請件数、24時の1月米住宅販売保留指数に注目が集まる。新規失業保険申請件数が弱い結果となると明日の雇用統計への警戒感が高まってドル円は売りに押される可能性が高い。また、ブラード・米セントルイス連銀総裁やエバンズ・米シカゴ連銀総裁の発言にも注意したい。ドル円に関しては「88.00円から下の水準にはストップロスが目立つ半面、88.00円にノックアウトオプションが設定されており、88.10円では防戦買いと見られる買いが厚い」との指摘があった。88.00円に接近した場面では神経質な展開が想定されるため注意が必要だろう。