<東京> ドル円、88.55円を意識した展開か

前日のNY市場では、ドルが売られる展開となった。ユーロドルは、ギリシャが3日に新たな財政緊縮政策を発表するとの報道を手掛かりに買い戻しが広がると、アジア時間の高値1.3577ドルを上抜けて一時1.3599ドルまで値を上げた。その後、1.3513−16ドルまで下押しする場面もあったが、ユーロスイスフランがSNBのスイスフラン売り介入と見られる動きで値を上げたことも支えとなり、再びユーロ買い・ドル売りが強まった。金や原油などコモディティ価格の上昇も買いを誘い、心理的節目の1.3600ドルを上抜けると一時1.3622ドルまで値を上げた。一方、ドル円はユーロドルの上昇を受けて徐々に売りに押される展開に。昨日の安値88.70円を下抜けてストップロスを巻き込むと、下げ足を速め2月4日の安値88.55円に面合わせした。本日の東京市場では、9時30分に10−12月期豪GDP、10時30分に1月毎月勤労統計が発表される。10−12月期豪GDPは予想の前期比0.9%、前年比2.4%からのブレに注目が集まる。なお、ドル円は一目均衡表の雲の下限や国内輸出企業などからの売りオーダーが意識される中、市場関係者からは「年初来安値の88.55円の更新を期待せざるを得ない」との声が聞かれた。一方、ギリシャの新たな緊縮政策への期待から短期的にユーロ円が反発すれば、ドル円にも買い戻しが入る可能性があるだろう。

<欧州> ポンドドルの動きに注意

本日の東京市場では、ドル円は下値の硬い展開となった。朝方は、ポンドドルが上昇したことを受けて全般ドル売りが進む中、下値を試す動きが強まった。昨日安値の88.55円を下抜けるとストップロスを巻き込んで下落。一時88.47円の安値まで売られる場面もみられた。下値では「ストップロスを見込んで売っていた短期筋が買い戻した」ほか、仲値に向けての買いも加わり、次第に下値の堅い展開となった。午後に入って日経平均が堅調に推移したこともあり、一時88.90円の高値まで値を上げている。ただ、市場では「輸出勢の売りが89円台からずっと並んでいる」との声も聞かれており、戻りを売りたい向きも多い。欧州市場では、18時に2月ユーロ圏サービス部門PMI改定値、18時30分には2月英サービス業PMIが発表される。また、19時には1月ユーロ圏小売売上高が予定されている。ポンドドルは、アジア時間に一時1.5076ドルの高値まで買われたが、市場参加者からは「FTが英プルーデンシャルの米AIGアジア保険部門買収を疑問視する記事を出したことをはやしていた」との声も聞かれており、欧州勢の反応に注意したいところだ。買収発表以来、約20%下落しているプルーデンシャルの株価などにも注目が集まっている。また、ドル円は「88.00円を下抜けるとストップロスだらけ」のようで、引き続き下サイドへのケアが必要となっている。

<NY> ADP雇用リポートに注目

本日の欧州市場ではユーロは上値の重い展開。ギリシャ政府が48億ユーロの追加財政緊縮策を決定したと伝わると本日高値となる1.3664ドルまで買われた。ただ、1.3670ドルから1.3700ドルにかけて売り注文が観測されているとの指摘があり、上値では売りが厚かった。ユーロポンドの売りが強まったことや、ギリシャの財政緊縮策が伝わったにもかかわらず、時間外のダウ先物や英・独の株価指数がさえない展開となっていることなども重しとなり徐々に上値を切り下げた。ニューヨーク市場では22時15分に2月ADP雇用リポート、24時発表には2月米ISM非製造業指数が発表される。週末の米雇用統計の前哨戦としてADP雇用リポートに注目が集まるが、予想では2万人減少と前月の2万2000人減少から小幅に改善する見込み。ただ、大雪の影響で下振れするとの指摘があるほか、先月発表の米新規失業保険申請件数は市場予想平均よりも弱い内容が目立ったこともあり、注意したい。また、4日4時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が発表される。FOMCでの資料として利用されるため、各地域の経済状況を確認する必要がある。